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評価:
南条 あや
新潮社
¥ 500
(2004-02)
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本当は
昨日(3月30日)に書く予定だったのに、日を跨いでしまったのが悔しい。
去年のこの日も、同じく
南条あやちゃんの『卒業式まで死にません』についての記事を
書いてたんだなあ、としみじみ。 昨日は、彼女の命日でした。
彼女については本に書かれていない部分も
ホームページで日記が残されているのだけど、
もしも「誰それ?」と気になる方がいらっしゃったら、是非覗いてみて下さい。
死んでから知って偉そうに慕ってるなんて、ある意味ひどく奢りたかぶった行為だけど
それでもあたしは、彼女と同じ時代を 彼女を知らずに生きていた頃があったんだ。
あたしが彼女を知ったときには、彼女は死んでいた。その「死」にどれだけ泣いたか。
「折角知りたいと思ったのに、もう居ないなんてズルい!」と何度思ったことか。
もうぐぐーんと彼女が亡くなった歳を通りこして、あたしは随分と遠くまで来ました。
彼女は本のタイトル通り「卒業式まで死にません」と宣言して、高校を卒業してから、
カラオケボックスでひとり死んでいきました。 だのに、彼女より大人になったあたしは
卒業(まあ、大学だけどさ)を卒業できなかったとは!笑 ただ、あやちゃんに誓うのは
「卒業できなかったけれど死にません」だな。(あたしも出版したい、色々と・苦笑)
ひとつ、主張したいのは 彼女は「自殺」ではなく「推定自殺」だということ。
確かにカラオケボックスで彼女は大量の薬をODしたけど、それは致死量ではなかったし、
お薬マニアの彼女なら、致死量ではないことくらい解っていたと思うのです。
解剖の結果、彼女の心臓には穴が開いていて、つまり弱っていて死んじゃった・・・と。
勿論、度重なるリスカやODがそうさせたのなら自業自得だとも言えるのだけれど、
あたしがあやパパさんにお逢いしたとき、「血液検査をしてくれていれば」と仰っていたのが
ものすごく印象的だった。 今じゃリスカなんて、精神科でも「はいはい」と軽く見られ
そもそも、同じリスカでも、カジュアルに被害者ぶってする子が多くなった弊害でしょう。
あたしは、あたしがボロボロだったとき、何百回とこの本を読んでは枕に涙を流し、
その一方で、あたしよりもずっと辛いのに明るく、びっくりする程に文才がある(本当!)
彼女の日記や語彙力にものすごく感化されたもの。 あたしの本、もうボロボロ・笑。
だけど、色々な想いや思い出がつまり過ぎて、買いなおそうとは思いません。
あやちゃん、昨日
パパさんは日記であなたへの鎮魂歌をあったかく書いていました。
お友達(かな?)が持ってきて下さったお花の写真もあって、すごく綺麗でした。
今でもあなたは愛されてるって、凄く羨ましいよ。 あなたの主治医は、病院を移ったよ。
そして、あなたのクリニックではあなたの死後、血液検査をしっかりやる様になりました。
(お陰であたしは何度、血液検査にひーひー言ったことか!笑 大事なことですが・汗)
そう言えば、あなたにユッケを奢ったダニエルさんにはしばらく逢ってないけど、
元気にしてるかなあ? 彼からはあなたの秘密、いっぱい聞いちゃいました、御免ね。
きっと、多くのこころがいびつな人達が昨日は彼女を追悼していることだと思う。
ただあたしは、彼女の真似をして形式的にただリスカしたりする人が増えるのは反対で。
彼女は確かにカリスマだった。 だけど、それは過去の話。 誰も彼女にはなれない。
・・・と、そう言えば一応本のレビュー的なものでもあるから そちらに話を軽く移せば
この本は彼女が生前ネットで綴っていた日記の一部を本にしたもの。ただ、本当に、
そこいらの作家やライターさんより、ものすごく読者をひきつける文の書き方が上手いの!
勿論ダークや鬱な日もあるけど、その中にも表現がぷぷっと笑っちゃう様な部分が凄い。
人に影響を簡単に与えちゃうのが凄い。『
ねこぢる』もそうだし、彼女が読んだと
本やホームページに出てくる本はあたし全部読んだし、ハズレはなかったもんなあ!
あやちゃん、昨日はあなたのだいすきだった
Coccoを聴きました。
あやちゃんは戻って来ないけど、Coccoは戻って来たんだよ? 天国があるなら、聴いてるね。
去年と同じ動画なんだけど、今回のは音声が聴けてびっくり&感動したーっ!
周りに自分を必要だと思ってくれる人、大切だと思ってくれる人がいるのに死んでしまうのはおかしい。
先月親友が事故で死んだのですが、次に会ったら思いっきり殴ってやろうと思ってます。
絶対に許さないし、絶対に忘れない。
珍しく熱くなりましたww
最近は「死」というものに過剰反応してしまいます。
長文&暴言申し訳ないです。。。。。