合っているのか、合っていないのか。
似た者同士なのか、似た者同士でないのか。
きっと、そんなことは(少なくとも今は)どうでも良くて。
ただひとつ、あたしの流した涙が星になってくれるのならば、
今はぶつかりあってでも、いつか暗い日や暗いこころの日でも 照らしてくれるのに。
手をかざした隙間から見えるそれに、過去に、想い出に、強くなったふたりの束に。
だけどきっと、あたしの今日の涙は ただの通り雨、ただの酸性雨。
しとしとと じめじめと 少しずつ枯らしてしまうんだろう。
うっかり傘を持たずにあたしに跳び出したあなたに「迷惑だなあ」と呟かせ
アシッドレインは 髪よりもきっと あなたのこころを 枯らしてしまう。
“You Love”が いつか“ゆらゆら”になってしまう日が来るとして、
あたしが哀しんだり 傷んだりするだけなら もとから綺麗じゃないからいいけど、
あなたがそうなるのだと想像するのなら 胸は痛み、
それでも今すぐに くるりと背を向けられない自分のこころは
愛情と呼ぶべきなのか、エゴと呼ぶべきなのか。
ひとつ ふたつ みっつ よっつ と指折り数えるほどに、涙が綺麗にポロポロ零れて
観葉植物でも育てていたのなら、ジョウロからのシャワーみたいに 粒々と
受け止めてくれたのかしら。 生憎、そんな洒落た部屋でないこの部屋では、
いちごの柄した 似合わない枕が 吸い取って吸い取って 少し冷たい右の頬。
あたしは、何度「ごめんね」を口にして 消えてゆくのだろう。
治りかけの風邪が、いっそ悪化して 夢現の世界を高熱で彷徨いたい気分だけれど、
それはそれで沢山の人に迷惑をかけるから 真っ当な理由で おやすみなさいを。
「いい子」なんて沢山いるのに、傍にいるあたしが、ひどく申し訳ないんだ。
選んだのは誰??傍いたいと願うのは誰??