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write菜美
そのときは彼によろしく。
JUGEMテーマ:邦画

ささやかながらも美しい水草の店を経営している遠山智史(山田孝之)の前に、ある日突然、スーパーモデルの森川鈴音(長澤まさみ)が現れる。実は鈴音は智史の幼なじみの滝川花梨で、ふたりは再会を喜びを分かち合う。二人はもう一人、親友で画家志望の五十嵐佑司(塚本高史)のもとへと向かうが・・・。


この映画は、観たい気持ちとそうでない気持ちが半々だったので かなり遅くなりました。
というのも、原作の市川拓司作品があまり得意でないから(ストーリーが結構同じ気が?汗)
だーけーど、この映画の主題歌はあたしのだいすきな柴咲コウの『プリズム』だったし、
キャストも、長澤まさみ・山田孝之(この頃はまだワイルドじゃない)・塚本高史 と、
完璧にすきな人づくし! という誘惑が結局買って、かなり前に半額レンタルで観たという。
そして結論。 予想外というか、予想すらしてなかったけど、良過ぎたーーー(´;ω;`)

風景と音楽が綺麗で壮大なの。 その綺麗さだけでも「凝ってるなあ」と思えたし、
建物や車(ナンバーが5353はわざと?!)とか、全部が全部 映画の雰囲気に不可欠で、
そのチョイスをひとつも間違っていない。こういうストーリー重視っぽい映画って、細かい
部分がいい加減だったりするけれど、この映画はその点において優秀だからびっくりした!

そして、主演3人の演技力が合わさって、思わず見入ってしまう。 誰をとっても凄い!
塚本くんの眼鏡姿ってあまり見たことなかったけど格好良いし、声もまた良いのよね♪
長澤まさみはセンターパーツのボブが可愛過ぎる!「モデル役」ってどうなのかと思ったけど
意外とモデルに見えたのも安心。 そして、あたしが今いちばんアツいと思う山田孝之!
正直この当時はすきじゃなかったんだけど、今になって観るとやっぱり凄い役者だなあ。
最近は独特な役をこなして存在感を誇ってるけど、この頃は「普通」を演じてるのが多くて、
でも「普通」の青年(どちらかというとしかも消極的な)を演じるって難しいと思う。

そして「乗せられることはないだろう」と思っていたストーリー・・・号泣でした・苦笑。
単純と言えば単純だし、幼馴染みの関係が恋愛に発展して長年保たれて、っていうのは
あるようで意外となかったりする少女漫画的発想な気もするのだけど、この映画においては
のめりこんじゃって!(憧れがあるからかも知れないけれど) 病気や死を絡ませる映画は
逆に陳腐に見えることも多々だけど、これはそこよりも言葉や想いが胸に沁みて ぐっと。

「死ぬのが怖いんです」という言葉ひとつとっても、当たり前なのに胸に響くのは、
その言葉を発するキャストの涙や顔や、全身から出る「本物」的な要素の凄さの効力で。
「好きだと言えないかわりに、生まれてはじめてのキスをした」という言葉(行動)も、
「全部私のすきな智史だったよ。だから、やっぱり言えなかった。だって、智史の未来に
 私はいないから。」 とか・・・映像と共に耳にしたら、泣かずにはいられなくて。

別れの辛さと「逢えて良かった」という気持ちは、背中合わせなものだと思うけれど、
誰かと別れるときにそれでも後者の方が勝る様な、そんな人との付き合いができたら、
それがあたしにとってのプリズムだと思えた。 プリズムのネックレス、綺麗で欲しくなった。
「信じる」とかいう言葉はきれいごとに聞こえて、あまりすきではないのだけれど、
それでも「あたしのことを信じてくれる人は何人いるかなあ?」と観終えて考えたら、
たとえ傲慢で勘違いだとしても、指折り数えられたのは 凄くしあわせだと思った。

映像の印象が美しかったしインパクトがあったから、敢えて原作は読まないままでいようと思う。
そして、将来は水槽で小さな魚を飼いたいと 余計に強く思うようになったー!笑
あたしは水(音や波とか)がすきだし、眠れない夜や起きてしまう朝が多いわけで、
静けさの中で、その水槽が傍にいてくれたら きっと落ち着いて朝を迎えられると思った。
人気ブログランキングへ半額レンタルだったら、失敗してもいいや って思えて挑戦できるのよねえ。
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write菜美
ある朝スウプは。
評価:
高橋泉
エースデュース
¥ 11,800
(2006-02-22)
JUGEMテーマ:邦画

電車の中で突然発作に見舞われた北川(廣末哲万)は、後日パニック障害と診断される。普通の社会生活を送れなくなった彼は勤めていた会社を辞め、自宅に引きこもるようになる。そんな北川を同棲相手の志津(並木愛枝)は献身的に支える。在宅での仕事を始めた北川は、やがてあるセミナーに通うようになる。ところがしばらくして、北川は2人の部屋には不似合いな黄色いソファを勝手に持ち込んでしまったり、腕に数珠をつけるようになったりと不可解な行動が目立ち始める。不審に思った志津が問いただすと、北川が新興宗教にのめり込んでいることが判明するのだったが・・・。


この映画は、つくばに居た頃にレンタルする映画をカゴに入れ終わって、半額日に変わるまで
時間があったから、旧作コーナーをゆっくり観ていたら ぴっと目にとまった映画で。
タイトルと、パッケージを見てすぐに目に入った「パニック障害」の文字に観たい欲が。
パニック障害を映画でメインに扱ってるのって、そんなに多くない というか、そもそもが
メンタルの病気をテーマにした映画自体が少ないから、一応はそっち側の人間として、つい。
(あたしの診断名はパニック障害ではないけれど、友達にもいるし、学んだわけだし?)

役者じゃなくストーリー重視で、はじめはリアル感も感じたなあ。 静けさと音の組み合わせ。
病院と部屋というほぼふたつの組み合わせ。 有刺鉄線のある風景ではじまるところ。
この映画、色々な賞を実は獲得しちゃってるし これを観てパニック障害をはじめとして、
メンタルの病気を抱える人達のリアルを学んだり、何かを感じてもらえたら凄い! と、
期待していたのだけど、個人的に結論から言えば・・・微妙(o`-ω-) まるで脱線展開。

主人公がパニック障害になって精神科に通ったり、抑揚のない声や表情は良かったし、
「薬もらって終わり?」という、過去に自分も経験した一部の精神科の実態も描いたり
救われない苦しみというものを描いてるし、もっとそれを濃くしていくのかと思えば、
ストーリーはひとまず置くとしても、ただのぶっとんだ「鬱っぽーい!」ちっくな軽さで
知識のない人が観たら、「この映画マイナーだね」で終わっちゃう様な方向にいってるのが
あたしとしては非常に残念だったなあ。 だって、宗教にはまっていくのは許すとして、
(逃避したい気持ちや、ある意味それはパニック障害になった主人公の苦しみを描いてる?)
次第に主人公はエスカレートし過ぎちゃうわ、彼女も激しくなっていくわで それが中途半端。

実際、ひとつの向き合う形を示しているとも言えなくはなくて。 だって、あたしだったら
弱くなって逃げちゃうかもなのに、この主人公の彼女は逃げなくて一緒にいたわけで。
彼女がおかしくなっていくのも、パニック障害という病気の周りの現実かも知れないし。
うむ、書いていて意外とあたしはこの映画に納得してんじゃね?! と思ってきたけど、
何が納得できないかって 完全に絶望もしくは空虚で終わる映画だというのに、
どこかの説明で『100%純愛映画』なんて言われていて、「え、愛がテーマなの?!」と
そこに納得がいかないのかも知れない。 焦点をどこに合わせればいいのか迷子なのか?
彼女が最後の一言(一応伏せておきますが)を発して、その答えに行き着いたことが
この映画の着地点なのだとしたら、何と陳腐! というか、パニック障害関係ないし!

「液体って気持ちいいだろうな、色々な形になれるから」という台詞には超・共感だけど。
映像や漂う雰囲気は、ある意味斬新で静かに攻撃的で、賞をとるのも解らなくはないけれど
あたしの中では、残らない作品だったなあ。 期待が大きかっただけに、勝手だけれど。
人気ブログランキングへうーん・・・ある意味もう一度吟味してみたい映画とは言えるかも知れない。
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write菜美
鮫肌男と桃尻女。
評価:
石井克人,望月峯太郎
東北新社
¥ 3,355
(2000-03-31)
山と森がどこまでも続く中、伯父ソネザキ(島田洋八)の経営するプチホテルに勤めるトシコ(小日向しえ)は、いつかそこから抜け出すことを考えていた。そしてトシコは、退屈な日常や冴えない自分と決別するため、ついに脱出する。いつものように郵便局に行く振りをしてジムニーを走らせるトシコは、森の獣道から飛び出してきたパンツ1枚の男に気をとられ、男を追ってきた車と衝突する。逃げてきた男は鮫肌(浅野忠信)。追ってきたのはホーローのオロナミンCの看板をこよなく愛する田抜(岸部一徳)をはじめとする暴力団の幹部達。失神したトシコを乗せ、鮫肌はジムニーを走らせる。それが2人の奇妙な逃避行の始まりだった・・・。


これは、いかにも深夜に観るのがベスト! って感じの映画だったなー(個人的には)。
映画館で観るなら、レイトショーでミニシアターでひとりで期待せず観る感じが味がある。
これはタイトルの意味が気になってた映画で、おまけに深夜に丁度やってくれたもんだから
観たのだけれど、「鮫肌黒男」と「桃尻トシ子」という名前かい!笑 と即解決でした(;^ω^)

何系と言ったらいいのか、バイオレンスに纏められないし、情があったりシュールだったり
小学生でシンナーとかはちゃめちゃな場面があったり、うん 独特というか小技というか
石井克人監督ワールド。 ちなみにあたしは、この監督と相性が悪いみたいなのだけど・謝。

ストーリーは、ラストから始まる感じだから それが最後まで観てやっと繋がるので、
「解りづらい!」と思ったし、血みどろシーンの多さがある意味気持ち良くもあるけれど
キャストと小道具で映画を成り立たせてる感がして、イマイチ(あくまで個人的にね!)
今回で言うならば、浅野忠信と小日向しえという組み合わせありきで観られたし、
脇役が主役並に味を出してるから、そっちの方が気になって観られたというのもあるし。
ひたすら、岸辺一徳と我修院達也の濃さにはお手上げ&ついつい注目してしまったわ。
だって我修院、トランプ柄のベスト着ながらばきゅんばきゅんピストル撃ちますから!
ていうか、ピストルにナイフに血まみれ・・・皆どんだけ怪我してもタフだって話・笑。

小日向しえ、モデル時代にものすごくすきだったの。 今はご存知の通り、ココリコ田中氏の
奥様としてもう(ほぼ?)見ることはないけれど、久しぶりに見たらやっぱり綺麗!
ダサいキャラなのに綺麗って凄いよね、OLの制服がスタイル強調の武器になるわ、あれは。
「お金を下さい」の台詞は、今のあたしが心を込めて言える台詞だと思ったね・苦笑。
でも、あんだけのリスク背負ってまで逃げるくらいなら、まっぴら御免だけど!
「戻んなきゃいいんだよ」って格好いい台詞吐かれても、血みどろは御免だーーー(o`-ω-)

キャストの動きが味があったから星2つだけど、それがイマイチだったら星1つかな。
ストーリー的には追いかけ・逃げ・撃ちまくり みたいな感じだし。 単純に言うなら。
人気ブログランキングへうーん・・・これは我修院主役の映画と個人的には言いたい!笑
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write菜美
グーグーだって猫である。
吉祥寺在住の漫画家、麻子(小泉今日子)が締め切りに追われる中、愛猫のサバが静かに息を引き取る。そのショックで漫画が書けなくなった麻子を、アシスタントのナオミ(上野樹里)たちは心配しながら見守っていた。そんなある日、麻子はペットショップでアメリカンショートヘアの子猫と出会い、グーグーと名付けて一緒に暮らし始める・・・。


これは、あたしのだいすきな犬童一心監督作品ということで、無条件で観た作品。
吾輩は猫である』にかけてあるであろう(と思われる)タイトルも、ほんわか可愛いし
でもここからどんなストーリーが生まれるんだろうと。 犬童監督をあたしがすきな理由は、
映画=娯楽としてのドラマや夢やロマンをつめつつ、絶対に最後にはリアルを入れるから。
キレイゴトで終わる映画は評判は良いかも知れないけど、彼の作品は考えさせられるの。
あいする『ジョゼと虎と魚たち』や『黄色い涙』(←ラバーじゃない頃に観たんだけど)も、
同じ理由で「良かった」し。 ものすごく、観終わった後に色々なこと考えたけどね・苦笑。

キャストは、キョンキョンが漫画家役がハマっていて大ウケ! あのゆるい雰囲気は髪型のせい?
同じくアシスタントの上野樹里や森三中も、ものすごく役にぴったりなの。 上野樹里は、
もう今やどんな役もこなすけど、森三中はギャグじゃなく きちんと役者になってました。
(何気にひとりひとり、細かい設定があったり・笑。 黒沢のコス写とか凄かったー!)
そして、大人気の加瀬亮。 彼はホントに白シャツが似合うなあ・・・(好みですが?笑)
結構ハキハキ話すから「珍しい?」と思ってたら、次第にゆるキャラになっていって納得。

この映画は、タイトルにある通り猫(あたしは猫を「ぬこ」と呼びますが)とのハートフルな
ゆるい話になるのかと思ったけど、そんな陳腐な作品に犬堂監督が仕上げるわけがないですね。
メリハリがもの凄かった。 勿論、猫の可愛さや役者のおかしさを存分に活かしつつも、
おかしい画なのにポロポロ泣いてしまったあったかさや人情・繋がり、病気や死まで、
ひとつの映画で無理なく描いてるのが天才。 シュールさすらも含んじゃってるし!驚
(漫画繋がりで楳図かずおをさり気なく登場させたり、某外人とのところどころのリンクなど)

いちばん考えたのは「死」かな。 ペットの死って人間よりも早いし、その喪失感は凄そうだ。
あたしはペットを飼ったことがなくて、想像しかできないけど。 親が禁じた理由がまさにそれで
ペットが死んだときに自分達が哀しむことを想像すると、容易に飼わない方が良いと。
それについては善悪とか別に考えないし、あくまであたしの親の教育方針や価値観だけど。
「2番目の猫は得ですね、死んだ猫の分まで大事にされる」という台詞が妙に残った。

「大人の恋もいいな」と思えたし、卵巣がんとか女性には身近なのに他人事に思ってる自分も
見直したくなった。 ペットの死は哀しい、だけど、自分や大事な人の死はもっと哀しい。
「あんたの描く漫画は哀しいな、でも何だか勇気がもらえた」って最高の褒め言葉だろうけど
「あたしは自分の漫画に勇気付けられたことは一度もない」と言う麻子先生の気持ち、何となく
解った気がする。 あたしは漫画家ではないし、ましてやただのちっぽけなブロガーだけど。

と、ネタバレしまくりたくなるので、勿論エンディングとかは内緒だけれど 今回のリアルな
部分と言えば、やっぱり上野樹里とマモル(平川地一丁目の弟くん、変化してて驚き!)の
関係でしょうね。 あーゆー描き方が、たまらないんだわ。 どんだけハートフルでも。
そして、とにかくぬこが可愛い! 一代目のサバも二代目のグーグーも、かーわーいーい!
(ちなみにこの猫達の名前の由来は日本語じゃないんです、答えは映画でどぞっ!笑)
あたし絶対に将来猫飼って、名前は「ぬこ」にしたいんだけど、もっとその夢が大きくなった♪
吉祥寺が舞台でゆるりとした中を、猫語なのか効果音なのか「ぴょこり」と音をつけて
すたこらと歩くグーグー観てたら、もうキュンとせずにはいられない! 伊勢丹の紙袋から
ぴょこりと顔を出された日には、もう卒倒しそうですよ。 あーーーぬこと暮らしたい!
一緒に寝たり、じゃれあったり、「おかえり」と見上げてくれる小さなぬこ、欲しい!

とにかく色々なエッセンスが多くて、語り切れないけど さすが犬童! という映画でした。
人気ブログランキングへただ「キョンキョンも歳とったなあ・・・」と正直思ったね、うん。
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write菜美
砂時計。
評価:
---
TCエンタテインメント
¥ 1,595
(2008-11-07)
両親の離婚で東京から母の実家がある島根県に移住してきた14歳の水瀬杏(夏帆)は、田舎特有の雰囲気と祖母になじめずにいたが、同い年の北村大悟(池松壮亮)らと出会い自分の居場所を見付けていく。それから12年後、東京で暮らす26歳になった杏(松下奈緒)は同窓会に出席するため、初恋の相手である大悟(井坂俊哉)が住む島根を訪れる・・・。


この映画、他の映画の予告編で主題歌がいきものがかりの『帰りたくなったよ』だということを
知って(あたしこのうた超・思い出が!)、もうそれだけで観ようと思った映画・笑。
ベタな恋愛映画かなーと思ったけど、たまにはベタな恋愛映画も観たい気分だったし?
恋愛漫画が原作だっていうし見くびってた割には、意外と重い内容の映画でしたが・驚。

まずキャスト。メインの主人公のふたりが、子どもの頃と大人になってからの2部だけど
夏帆ちゃんはナチュラルさがいいね、演技とか。 前は何となく苦手だったんだけれど、
今作ははまり役だった! そして、男の子はよくもこう似た二人を見つけられたなと!笑
夏帆→松下奈緒という成長具合は、あまり想像できないけど、大悟役は似ていてびっくり。
松下奈緒は、『未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』(劇場で観た)でも思ったけど
同い歳に見えない綺麗さが悔しい(!)&困った感じの優柔不断的キャラが似合うね。
ただ彼女は、作品におけるラストスパートの演技が個人的にすき。 結構泣かせるし。

ストーリーは、まあベタな部分は勿論あるんだけど(そこに思い出重ねたりするわけよ)
母親の自殺とか、それ以外にも本人の弱さとか、結構ドロドロして途中脳内がぐるぐるした!
「本人じゃないと解らないものでも、どうして杏の痛みを誰も解ってあげられないの?」とか
そんなの身勝手だと思われようと、やっぱり思ってしまったし。 あたしは杏ほどには
優しくもおしとやかでもないけれど、抱え込む部分は少なからず似ていると思ったし。

そしてやっぱり思うことは、10年でもそれ以上でも 何年経っても忘れられない人はいる。
あたしもそうだし、それはそのとき自分が他の人としあわせでも 悪いことだと思わない。
それはこの映画でも語られる通り「砂時計だなあ」と思うから。 砂時計、懐かしいな。
「上が未来、真ん中が現在、下が過去」で、過去がどれだけたまっていったとしても、
自分を終わらせるつもりがない限り、ひっくり返さなければいけないのだから。
過去が未来になる、ひとつひとつの思い出があたしを創る、あの愛のお陰で今がある。

「どうしてこんなに愛しい人を、私は上手く愛せないのだろう」という杏の台詞が、
胸に響いた。「上手い」の定義は解らないし、それを決めるのは相手だと思うけれども、
きっとあたしもそうなんだろう。 だから終わってしまった愛、があったのかな とか。
でも、「こんな終わり方をするなら、逢わない方が良かった」とは 絶対に思えないし。
弱い日もあった(ある)けど、「強さは弱さの上にある」から。 さらさらと砂の様に、
手のひらから零れ落ちる時や愛もあるけれど、それらは消えてしまうわけではなくって、
きっと糧になってる。 空っぽになってしまったと思ったら、ひっくり返せばいい。

適当な人に適当に「頑張れ」と言われるのは、あたしの精神的特質を抜きにしても厭わしい
けれど、本当に思ってくれる人に「しゃんとせえ!」と涙ながらに言われるのだとしたら、
それはものすごくありがたくて、どれだけ励みになるだろうと思った。
何だかんだであったかい涙を流してしまった映画でした、やられたりーーー!笑
あ、舞台が田舎ってこともあって ものすごく風景が綺麗だったな。 あと、音楽も。
人気ブログランキングへそしてやっぱり主題歌の『帰りたくなったよ』は秀逸でしたね。
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write菜美
人のセックスを笑うな。
美術学校に通う19歳のみるめ(松山ケンイチ)は、39歳のリトグラフの非常勤講師ユリ(永作博美)と恋に落ちる。友人の堂本(忍成修吾)に問いただされ、みるめは彼女との仲をうれしそうに告白するが、いつもつるんでいる仲間のえんちゃん(蒼井優)の顔は曇ったままだ。だが、実はユリが既婚者であることが分かり、みるめは混乱する・・・。


この映画、名前がもうインパクトあるし前からずーっと観たいと思っていてやっと観た!
あたし結構直感でレンタルする映画を選ぶことが多いんだけど、タイトルもそのひとつの
要因になるというか。ずらーっと並んだDVDの背表紙で、絶対に目をとめると思うもの。

まず、キャストが満足過ぎる! 誰を主役ととってもいいくらいに豪華で失敗ないでしょ。
永作博美は最近めきめき注目されてるし、そもそもが蒼井優の出てる映画でハズレって
あまりあたしは当たったことがないし。忍成くんは格好良いからファンだし、松山くんは
このときは半信半疑だったのだけど(最初から好みではなくて)、でも大正解でしたね。

最初からのめり込んで観てしまったのは、撮り方がものすごく好みだったから。
風景の切り替えとか、あと自然体なやりとりがまるでアドリブみたいなの、どのキャストも。
エンドロールも字体とかがお洒落で、音楽の融合も気持ち良いし、とにかく上手く言えないけど
あたしの中で分類するときに、アートな感じがものすごくする作品で(映画全てがアートでも)。

ストーリーは、流れに乗る様に観られましたね。感情が押し寄せるのとか、少なかったかも。
淡々としていてつまらないから、ではなく、彼らの成り行きや行動を否定する気持ちにならないし
ただただ、どこへ向かうのだろう? と、そのテンポの良い流れを見つめていた感じ。
ユリちゃんとみるめくんのキスは気持ち良さそう!笑 忍成くんの最後のキスは可愛いし、
まあ「見つめていた」とは言っても、少しキスしたい欲はうずうずとわく映画かも!笑
蒼井優ちゃんの演技がまた良かったな、「みんな淋しいし弱いから、言っても意味ない」とか
現実的なのだけど、それ言っても本心でそう思えているわけじゃないから抱きしめてあげたい。
すきになったら負けなんだな、と色々な人の関係を見ていて つくづく思う映画だったな。
そして何より、永作博美! あのにーっとした笑顔も、奔放な感じも、出させたら天才的!

「会えなければ終わるなんて そんなもんじゃないだろう」と、そう強く思う気持ちは
愛と呼べるのかも知れないけれど、それを「恋」にとどまらせる大きな壁とか障害ってのは
哀しいけれどどうしたって現実世界にごろごろあるもんなんだよね。 なんて悲観的?笑
とにかく、役の名前にしても(だって「みるめ」とか!)映画のタイトルにしても、
ひどく凝った映画で、しかもそれが適切だなあ と思える映画でした。
「人の恋を笑うな」ではなく、「人のセックスを笑うな」だからこそ良かったと思うし、
“Don't laugh at my sex.”ではなく、“Don't laugh at my romance.”なのも良かった。
人気ブログランキングへリトグラフって面白そう! と思った。器用じゃないと向いてなさそうだけど・汗。
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write菜美
たみおのしあわせ。
評価:
---
メディアファクトリー
¥ 3,861
(2009-02-06)
父と暮らす民男(オダギリジョー)は、女性との付き合いが得意ではない青年。そんな彼が父・伸男(原田芳雄)の上司の紹介で見合いをし、見合い相手の瞳(麻生久美子)と結婚を前提にした交際を始める。優柔不断で何事も成り行きまかせの民男は無事に挙式の日を迎えるが、彼は本当の幸せを結婚に見いだすことができるのか・・・。


だいすき岩松了監督作品。とは言っても、実はあたしが彼の監督としての作品を観るのは
これがはじめて。テレビでは『時効警察』とか有名どころだけれど観てなかったし(後悔!)
もともと、あいする三木聡監督作品の中で俳優としての岩松了にどっぷりハマって、
三木聡×岩松了という必然的コンビにメロメロになって。(今作は逆に三木さんが出てる・笑)
そう言えば監督としての岩松了ってどうなんだろ? と気になって観たのがこの作品。
三木監督の『転々』もそうだったけど、オダジョーも結構お馴染みの仲間になって来たね!笑

それもそうだ、オダジョーはどんな役もこなせる俳優だけあって、彼のつくる世界にも
自然と馴染んでしまうんだわ(というのは、三木作品でもう立証済みだと思うわけです)。
今作で自然にあのダサさが馴染むのも凄い! 彼ってCMとかだと格好良いイメージだったけど、
この映画で「もの凄く和食(御飯)を美味しそうに食べる人だなあ」と意外な一面を知ったし。

まずキャスト、麻生久美子ってあまり興味なかったけど、最近よく目にする様になって
実はそこまで好感持ってなかったものの、近作で「成程・・・」と実力に脱帽しました。
自然体で透明感があって、でもそれだけで終わらないあたりが「ナイス!」と思ったね。
小林薫と、何と言っても大竹しのぶをあの役にしたのは、もうハマリ役過ぎてナイスキャスト!
ゆったりまったりな喋り方がベースだから、行動が大胆だとそれが目立ってクレイジー!
三木さんが出てると書いたけど、実は映画を観てたときは解りませんでした自分・苦笑。
エンドロールで「えっ?!」と思って、もう一回その部分を確認したという・・・やられた!笑

そしてストーリーは、何と言っていいのか・・・最初はゆるゆる系か? と思ってて。
「自然体っていいな」とか、結婚までの道のりを描く人情モノストーリーなのね? と、
ああ岩松さんはこういう感じのを描きたかったのか、とまったり観ていたのだけれど。
始まって3分の1くらいから、急に加速度が増し、「え!」という展開がズラズラ出て来て
まさかまさかの展開になっていくという! さすが岩松さん「普通」じゃ終わらないわなあ。
ゆるゆるかと思っていたけど、よく考えたら細かい状況設定とか凄くこだわっているし、
緻密な計算のもとに作られてるのね・・・と、映画が終わったときにしみじみ感心ですよ。

どこに着眼点を持っていくかが色々とできるから、一言で感想が言えないのだけれど
「この人達がしあわせになるには、こうするしかなかったのだろう」と後で思えるけど
それにしたって、その方法を実際にとる人がいたら、そしてそこに至るまでの展開が
実際にあったとしたら、何と迷惑というかクレイジーというか、たみお可哀想!笑
ただ誰もが自分のしあわせを追求して生きてるだけで、しかもそれはごく自然なことなのに、
それが交錯したり複雑に絡まったり問題を起こしたり、となると もうてんやわんやね。

しあわせは形を変えることがあるし、伸男と民男のしあわせは ああするしかなくって、
お互いがお互いを思いやった結果なのでしょう。というか、たみおが信男のために熱くなった
場面は、ちょっとじーんと来ましたね・・・ちゃんとそういう人情も入れてるあたりがミソ。

しっかし、女ってのは怖いかもと同性ながら思ったり。しおらしい女にキュンとしたのに、
まさかの計算があったりだとか、それともただ単に鈍感な男が悪いのか?
むしろ、計算高い女と鈍感な男が、気付かず気付かれずだからやっていけるのか とか・苦笑。
個人的にはすきな映画だったけど、どーしても三木作品と比べてしまう部分が否めなくて
むしろ岩松さんはやっぱり三木作品の中に出てくる役者としての姿を観たい! というエゴで
星は3つだったけれど、「しあわせ」に立ち止まったときや日常に疲れたとき、オススメ。
人気ブログランキングへ5月公開の三木監督の『インスタント沼』も岩松さん出るし、観たいーっ!
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write菜美
クローズZERO。
偏差値最低、品性最悪の不良学生が集まる鈴蘭高校では、多数の派閥が覇権をめぐって勢力争いを繰り広げていた。現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄(山田孝之)率いる“芹沢軍団”だった。そこへ、鈴蘭制覇を本気で狙う滝谷源治(小栗旬)が転入、鈴蘭OBで早秋一家矢崎組のチンピラ片桐(やべきょうすけ)と友人になり、勢力を拡大する・・・。


名の知れた映画がテレビでやってると、観ないのは勿体無い! ということで観た映画。
この映画は続編が近日公開だし、今日の『とくダネ!』でも何だか特集していたのだけれど
大ヒット中の『ドロップ』も然り、今は「ワルメン映画」が流行してるらしい・・・(o`-ω-)
そして、その「ワルメン」にこの『クローズZERO』も漏れなく入ると。 バイオレンス炸裂。

年代や性別によっても違うと思うし、この映画が世間でどう評価されてるのか解らないけど
個人的には、ストーリーには何の刺激や+エネルギーも感じませんでしたね(毒舌失礼)。
この手の映画は、「仲間の絆や大切さを描く」とか今日テレビは解説していたけれどさ、
それは別に一年代前の不良映画、という設定にしなくても伝わると思うんだけどなあ?
あたしが感じたことと言えばむしろ、「どの世界にもルールやけじめがある」ってことで。

この映画をそれでも最後まで観られたのは、ひとえにキャストやその演技のお陰だと断言。
俳優は天才的なんだよね。小栗旬も山田孝之も、あたしは俳優としてすごく魅力を感じるし、
この映画を観てると、「本物」に感じるところが凄い。 他の映画の役を忘れるくらい。
ドキュメンタリー番組で、この撮影期間は小栗くんはプライベートでも喧嘩っぽくなったとか
言ってたし(確か?)、それだけこの役を身に纏ったという点では偽物臭がしなくていい。
山田孝之も、不気味と危険を足して2で割った様なDNAが最近強くなっていて魅力的!
(彼は吉井和哉の『ビルマニア』PVに出てるけど、吉井曰く自分と同じDNAを感じたと)
彼は幾つもの笑顔ができるのが凄いと思う。ひきつった笑顔や、狂った様な笑顔とかね。

こだわりは感じる映画です。メインであろう雨の中での乱闘シーンは「凄いなあ」と思うし
(まあ、でもあれだけ闘ってたら確実に死人が出るだろう! と突っ込みたくなったが・笑)
だけど、黒木メイサは要らなかったかな・・・マドンナとか下手に登場させた方がチンケ。

確かに友情とやらを感じる場面はあれど、それに懐かしさを覚えるというほどでもなく、
格好良い人はいいけど、ここまでワルはやだな自分は。あたしの中学、凄く柄が悪くて
同じクラスにも、この映画に余裕で登場できる様なワルは数人いたのだけど(時代だなー)
彼らはこういう闘いはしなかったし、もっと毎日を楽しむことに生きていたと思う。
彼女を守るためなら闘ったかも知れないけど、今となっては可愛げのある悪さを毎日しつつ
自分の将来のために漢字の勉強とかしてた。「俺、馬鹿だからさー」とかって言って。
土木系に就くにも漢字くらい知らないと親方に怒られる、って、超・幼稚なドリル買って。
あたしはそういう姿をものすごく格好良い&誇らしいと思ったし、「生きてる」って思った。

ワルメン映画が流行るのはいいけれど、ただのワルや喧嘩が熱い=生きてる とは違うよな。
てか、『ドロップ』にしても、そもそもキャストが水嶋ヒロとか成宮寛貴(←ラブ!)とか
若い子がストーリー抜きにしても観に行きたくなるキャストってのがズルいよね・笑。
人気ブログランキングへ続編の方は、テレビでやらない限りはレンタルとかもしないなー苦笑。
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write菜美
恋するマドリ。
評価:
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バンダイビジュアル
¥ 1,461
(2008-01-25)
姉との些細なケンカが原因で、初めて一人暮らしをすることになった美大生・ユイ(新垣結衣)。人相の悪い引越し業者に無愛想な隣人と、受難だらけのスタートを切ったユイだったが、そんな彼女に運命的な出逢いが訪れる。ユイが越してきた部屋にかつて住んでいた、大人のかっこいい女性・アツコ(菊池凛子)に、バイト先で知り合った、すぐ上の階に住む物静かな青年・タカシ(松田龍平)。やがて、ユイはアツコに同性としての憧れ、そしてタカシには恋心を抱き始めるが、その2人がかつて恋人同士であったことを知ってしまう。お互いに未練の残る2人の姿を見て、応援したい気持ちと自分の気持ちとの間で揺れ動くユイ。果たして彼女がとった行動とは・・・。

この映画、深夜帯にテレビでやっていたから夜更かしのあたしにプレゼントでした!
ミニシアター系に弱いあたしだし、これは観たかったし、タダで観られるって最高やわね。
こちら、今をときめく新垣結衣の初主演映画なんだって。あたしは雰囲気で観たかったのだけど。

新生活が始まるこの時期、この映画はベストタイミングな映画なんじゃないかと思う。
あたしも大学入学と共に状況して初のひとり暮らしを始めた時期のことを思い出したし、
そうじゃなくとも引越しがしたくなる!笑 少なくとも部屋の模様替えがしたくなる!
Franc Francプレゼンツだけあって、この映画のお部屋、ものすごーーーく可愛いのっ!
インテリアもカーテンひとつとっても凄い。おまけに、ルームウエアとかまで可愛い。
主人公が美大生という設定もあって、しっくり来るんだろうけど。 普通の人じゃあ、
なかなかあそこまで可愛くしたい願望があっても技術や、何よりあたしは予算が・泣。

ミニシアター系って、こういう部分で視覚的にしっくり来るのが多いからすきなの。
と、それはさておきストーリー! オープニングがほんわかしてたから、ゆるめかと思ったら
意外とメリハリがある映画でした。 ドタバタな展開だったり、ところどころシュールだったり。
まあ、こういう「偶然」的な展開は新生活で誰もが期待するものの、リアルにはなかなか起きず、
あたしなんて引越しして両隣女だったし、引越し挨拶に行っても居留守使われたからね・怒。
そういうの思うと、この映画の様にゆったりとした少し古びたアパートに憧れる。

キャストは、正直新垣結衣は苦手だったのだけど(だってモデルの頃とイメージ正反対だし!笑)
この映画においては初期ってこともあってか、まだ定まりすぎずいい感じだったかな。
あと、名字が「青木」という設定ってところでえこ贔屓!笑 映画の主人公の名字が
自分と同じだと、萌える♪ おまけに格好いい松田龍平が「青木さん」とか呼ぶんだよ?
うちの母親まで反応してたぜ・笑。 最近松田兄弟(龍平・翔太)が格好良いので余計にキュン。
菊池凛子は「個性」を持ってるし、持ってる役が天才的に似合うね。顔も好みだし。
図鑑に載ってない虫』と比べると随分と落ち着いた役だけど、それでもアート系が似合う。
脇役も皆いい味出してて、その脇役の正体をばらすタイミングとかはなかなか良かったかな。
「物をー壊すのはーリングの上だけー」なんて掛け声の引越しレスラー業者、ナイス!笑

それにしても、奔走するユイはアクティブなのか受身なのかすれすれラインだったけど、
そこら辺がうずうずしましたねえ。 あたしだったら、色々すぐばらしちゃうのに! と。
(いや、人様や友達の秘密はばらさないけど、ばらした方がいい大事なことってあるじゃない?)
そして、あたしは根っからの文系人間で、理系の面白さがまるっきり解らないまま生きてきたけど
この映画観てたら、「何かを研究するのって面白いのかも」と少し思えたのが収穫。
植物の要素とか抽出したり、理系って別世界! と思ってたけど、達成感とか向き合う姿とか
そこいらは文系と全く異世界とは言い切れないな、と。ま、数学とかの知識はいるけどね・泣。

「人間は少しずつ器用になるだけで、完全に晴れることはない」と言った台詞が残った。
あとね、日没の瞬間に一瞬緑に見えるときがあって、それを見た人は一生シアワセになる
とかいうジンクスが映画に出てくると、どーしても見たくてたまらなくなるわーーー。
とにかく、「にっこり」がキーワードのこの映画。今日で3月&今年度も終わりだけど、
新しく生活を始める人、新しいステップ踏む人、ぜひぜひ観て小さくにっこり してみては?
そして、頑張れ青木!(ユイも菜美も) 新しい生活、新しい出逢い、春ににっこり。

主題歌の『メモリーズ』(つじあやの提供で結衣ちゃんがうたう)も良かった!
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write菜美
百万円と苦虫女。
評価:
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ポニーキャニオン
¥ 3,651
(2009-01-30)
就職浪人中の鈴子(蒼井優)は、アルバイトをしながら実家で暮らしていた。彼女は仲間とルームシェアを始めるが、それが思いも寄らぬ事件に発展し、警察の世話になる。中学受験を控えた弟(齋藤隆成)にも責められ家に居づらくなった彼女は家を出て、1か所で100万円貯まったら次の場所に引っ越すという根無し草のような生活を始める・・・。


久しぶりにミニシアター系映画を観たー! やっぱり邦画ミニシアター系を感覚で選んで
ぽいぽいカゴに入れるときのわくわく感はたまらない! と言ってもこの映画は結構、
有名だったけどね? キャストが蒼井優ちゃんや森山未來くん、監督がタナダユキだとか
邦画好きだったら(そうでなくても?)耳にしたり目をつけたりする設定だからね。
ということで、前からずーっと観たかったのだけどタイミング失っていて最近やっと観られた。

始まった瞬間からひきこまれて「これは当たりだ!」と確信したね。何ていうか、シュール。
面白さと苦笑いとが丁度良いテンポで、中盤あたりまではずーっとそれに乗ってる感じ。
というか、蒼井優という人間は演じているだけでもう観入ってしまうし・・・。
彼女の作品を観る度に「彼女が出ていればハズレはない」とまで思う様になりましたもの。

ただ、ワタシがもうひとつ楽しみにしていた未來くん(だいすきなの!)が出て来た中盤位から
次第に「ただ楽しい、シュール」だけじゃなくなっていくのが、この映画のまた魅力。
100万円をただ貯めるために働いて、まるで機械の様にルーティンで生きている鈴子が、
ボロボロとまとっていた仮面をはずしていって、こころ丸裸になるとか意外だったし。
ふたりの生活を見ていて微笑ましかったし、最近テレビで観ていなかったから未來くん熱が
下がり気味だった自分を叱責したくなったくらい、もう未來くんが演技も本人も格好良くて!

・・・と思ったら、次第にまたどんでんで 段々と未來くんの役が最低に思えて来て、
そこに弟からの手紙、今までの鈴子の手紙のナレーションの真実がどわっと持ってこられて
ついついもらい泣き。どーして鈴子も弟も、こんな時代に生きなくちゃいけないんだろう
などと同情していたら、最後に希望が見えかけて「未來くん!」とワタシの胸もばくばくで
だけど、ラストはやっぱり勢いあげたものの、スイートでありながらビターだというのが
リアルでタナダユキっぽいなあ、と思った。個人的には、完全なハッピーが良かったけれど
でも鈴子にとっては、ある意味ここからが始まりで、格好いい映画の終わり方だったんだろう。

そうなんだよね、タナダユキ作品はワタシ、今までも「うーん・・・」と観終わった後に
モヤモヤすることが多くて躊躇いがあったのだけど、それは今作を観て思ったのだけれど
彼女の作品は、どこか現実離れしている様で、ときに容赦なくリアルを挟むからなのかも。

絶対に自分にはできないのだけど(だから憧れるんだろうけど)、鈴子の気持ちが少しは解った。
ワタシも自分は自分でしかないからこそ、逃げたくなるときばっかりだ。誰も自分を知らない所へ。
100万円が通帳に貯まるのを電卓片手に計算しながら地味に働くのも、いいなあと思ったり。
結局、目標や目的や「次の場所、次の自分」がなければ 毎日頑張ることなんてできないのかも。

弟役の子、最近テレビでもかなり活躍してるし、最近の子役はすげー!
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